「マジLOVEキングダム」に入国してきた残念な話

飽きっぽい私が人生で一番長く追いかけているアイドルたちの劇場版が公開された。

ゲームから始まり、アニメ、ライブ、アプリといろいろ展開があり、とうとう来てしまった劇場版。

全編ライブアニメーションという謳い文句で、
アイドルたちが歌い踊るのを楽しみにしていた。


仕事の休みをとって、初日の初回に観に行った。


楽しかった。

確かにとってもかっこよくてかわいくて、
美しくて、

楽しかった。


劇場版には、3つのグループが出演している。


メインであり主人公であり、
そもそもの始まりである虹のように輝く7人。


そして、その7人と同じ事務所の先輩として、
ゲーム途中(ストーリーとしては4作目かな?)で
現れた先輩グループ4人。


さらに、アニメで登場した、
他事務所のライバル3人。
それが何故かアニメ3期の最後で実は7人グループでしたと追加で4人が現れた。
まずここで正直意味がわからなかったけど。


その4人も加えた7人と、先輩4人と、メインの7人で、アニメ4期があった。
内容は、ライバル7人にメイン7人が傷つけられ、傷を抉られ成長する話。
私にはそうとしか考えられなかった。
この辺りで、公式の望むファンではなくなっていたのかもしれない。
公式の狙うターゲット層から外れていたのかもしれない。

でもそれでも、7人はとてもかっこよくて前向きで、
優しくて素敵でかわいくて、
大好きだった。

いつだって私を救ってくれるのは
7人の笑顔と言葉と、

なにより歌だった。

だからずっと追い続けていた。


そして迎えた劇場版。

3グループ合同ライブ。

ライブはどのグループも確かに楽しかった。
メイン7人が大好きだけど、
私はコンテンツとして追い続けていたので、
全グループの全曲を買っている。
(積むのはメイン7人だけだけど)

だから、コーレスも楽しかった。

推したちの表情はそれはそれは楽しそうで、
キラキラ輝いていて、
まさにキングオブアイドル。

自分が輝き、見る人に感動を与え、
勇気と元気を与え、
愛を与え、ファンから愛を受けとる。

ああ、これがまさにキングオブアイドルなんだなって思った。

そうして迎えた最後の曲。

いままで、アニメの表題曲は全てメイン7人だけの曲だった。
メイン7人の代名詞=アニメのタイトルだった。

それが、

奪われた。

表題曲は18人曲。


いや、劇場版の情報が発表されたときから
うっすら予感はあったかもしれない。
Twitterでも散々言われていた。

覚悟はしていたつもりだった。

でもダメだった。

涙が止まらない。
辛い。
苦しい。

なぜ彼らの曲じゃなかったんだろう。
なぜ彼らには彼らの名前を冠した単独ライブが与えられないのだろう。
先輩は2回もしているのに。
なぜ彼らのことを傷つけた(物理的に殴った人もいる)ライバルたちが、彼らの成長に繋がったというだけで、許されこの場にいるのだろう。

全てがわからなくなって、
辛かった。

ライブは楽しかったのに。

推しの7人は最高だったのに。

それだけに浸ることが出来なかった自分が嫌になった。

たくさん買った前売りをどうしようか。

静かな劇場で一人、
舞台裏から彼らを見つめる彼女のように、
穏やかに見られる日が来るのだろうか。

よく、わからなくなった。


そんな状態でよりにもよって、
舞台挨拶のライビュも行くことになった。

昼夜のチケットを確保してしまっていたから。

その、舞台挨拶も、
私にとっては地獄でしかなかった。


辛い。


舞台挨拶はまた別で書くことにする。